育休が明けて職場に戻ったとき、私はふと気づいてしまった。
「あれ…これ、続けていけるかな」
小学校の先生って、思った以上に仕事が多い
小学校の先生の仕事は、授業だけじゃない。
授業の準備、丸つけ、連絡帳の返事、保護者対応、学校行事の準備、会議…。気づけば夕方になっても、やることがまだまだ残っている。
独身のころは、それでもなんとかやってこれた。多少遅くなっても、自分のペースで仕事できたから。
でも、子どもが生まれてからは、そうはいかなくなった。
「前と同じように働く」が、どうしてもできなかった
保育園のお迎えがある。子どもが熱を出して、急に休まなきゃいけないこともある。夜中に何度も起きて、寝不足のまま出勤する朝もある。
それでも、職場の空気はなんとなく変わらない。
遅くまで残って仕事している同僚たち。持ち帰り仕事がなんとなく当たり前な雰囲気。
責めているわけじゃないけど、自分だけ早く帰ることへの罪悪感が、少しずつ積み重なっていった。
みんなに申し訳ないな。でも、どうしようもないな。
教えることは好き。でも、このままじゃいけない気がした
正直に言うと、仕事が嫌いになったわけじゃなかった。
クラスの子どもたちと過ごす時間は楽しいし、「わかった!」という顔を見るたびに、やっぱり教えることが好きだなと感じていた。
でも、家に帰れば我が子が待っている。
もっと一緒にいてあげたい。もっとゆっくり話を聞いてあげたい。成長を、ちゃんとそばで見ていたい。
仕事への気持ちと、家族への気持ち。その両方があったから、余計に答えが出なくて苦しかった。
転職を考えたのは、子どもの寝顔を見たある夜
持ち帰りの仕事をなんとか終わらせて、ふと子どもの顔を見たとき。
もうぐっすり寝ていた。
今日もゆっくり遊んであげられなかったな。今日も「ちょっと待って」って言ってばかりだったな。
私、何のために働いているんだろう。
そのとき初めて、「転職」という言葉が頭に浮かんだ。
「もったいない」という気持ち、すごくわかる
転職を考え始めたとき、真っ先に頭をよぎったのは「もったいない」という言葉だった。
せっかく採用してもらえたのに。教員免許を取るために頑張ってきたのに。安定した仕事を手放していいのか。年齢的にも、今のうちに続けておいた方がいいんじゃないか。
この気持ち、きっと多くの先生が感じているんじゃないかと思う。
「もったいない」は本物の気持ちだ。でも、「もったいない」と思えるくらい頑張ってきたからこそ、次の選択にも自信を持っていいとも思う。
手放すことへの怖さと、変わりたい気持ち。どちらも本物だから、葛藤するのは当たり前なんだと、今なら言える。
それでも、一歩踏み出してよかった
あのとき転職を考え始めた自分を、今は褒めてあげたいと思っている。
自分と家族を大切にするための選択は、逃げじゃない。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、このブログがその人の「あ、私だけじゃないんだ」という気持ちに寄り添えたら嬉しいです。
次の記事では、実際にどうやって転職活動を始めたかをお話しします。